引っ掛けや虫食いなどにより穴が開き、その周りの糸が解けている状態。似寄りの素材、色の糸で穴あき部分の編み目を復元します。

穴の大きさにより、若干表面に補修痕が残る場合がございます。　

引っ掛け等により編み目が避けた様な状態になっている。編み柄によっては、ちょっとした引っ掛けで編み目が避けたような状態になる場合があります。穴あき同様、似寄りの素材、色で補修箇所の編み目を復元します。

穴を埋めることはできても、柄を再現できないなど、ダメージの状態により、復元困難な場合がございます。

長期の着用により袖口や裾、前立て部分など糸がほつれている状態。ダメージ部分の糸を切り、原形から欠けた部分の編み目を復元します。

通常の穴あきと異なり、編み端の復元はかなりの技術を要します。使用している素材、編みこまれている補強の糸などにより、補修部分の伸縮性が無くなるなど、完全な状態での復元が難しい場合がございます。

着用やお洗濯などでリンキング糸（接続部分で使用している糸が切れてしまい、穴が開いている状態です。接続部分の糸を取り外し、もう一度リンキング作業をすることで復元できます。

リンキングの糸が切れているだけでしたら、比較的簡単に直せますが、穴が開いた部分の編み目が崩壊したり、接続部の形状が変化してしまっている場合は、穴あきの復元作業が加わります。

ボタンの着脱により、ボタンホールのステッチ糸が切れたり、ホールの上下が裂けている状態。裂けている部分の編み目を復元し、裂け目をステッチで綴じます。

症状がひどい場合はステッチによる復元が難しい場合がございます。その場合、穴あき補修の方法で一度完全に穴を塞ぐ必要があり、復元に時間がかかる、もしくは補修が不可能な場合が有ります。

アクセサリーなどで引っ掛け、表面の糸が飛び出てしまっている状態です。引っ張られ表面に飛び出している糸を少しずつ元の状態に戻し、表面を元の形状に復元します。

飛び出た糸が切れていたり、距離が長い場合復元が難しい場合がございます。面の復元を重視し、裏側に結び目などが残る場合が有ります。